モノログ動画 録音の入門に最適!? Roland(ローランド) Rubix44 + Sennhiser(ゼンハイザー) E935を買いました。
こんな人におすすめ
- オーディオインタフェースを探している
- モノログの動画を録画してみたい
- 家のノイズや環境音を気にせずに録音したい
はじめに
モノログの動画撮影用に音声入力を高音質に改善しようと思いオーディオインタフェースとダイナミックマイクを購入しました。
- オーディオインタフェースは Roland Rubix 44
- ダイナミックマイクは Sennhiser E935
です。
商品紹介していこうと思います。
なぜダイナミックマイクはモノログ動画の入門に最適なのか
マイクには大きく分けて2種類が存在します。
大きな違いは音の 録音範囲 と 指向性 です。
モノログ動画(商品レビュー動画)では、基本的にマイクから離れずオンマイクで収録を行います。 また、手元の動きも多いためノイズが乗りやすい状況です。そして録りたいのは声だけです。
このため、 録音範囲が狭く声以外のノイズが乗りにくい ダイナミックマイクは有力な選択肢になると思います。
ダイナミックマイクとコンデンサマイクの違いについて
繰り返しになりますが、マイクには大きく分けて2種類が存在します。
大きな違いは音の 録音範囲 と 指向性 です。
● 録音範囲
ダイナミックマイクは狭いです。
ノイズは拾いにくくなるので環境音を拾いにくくなります。
その分、口を近づけて録音する必要があります。
例) カラオケで見かけるマイク
コンデンサマイクは一般的には広いです。
ノイズを拾いやすくなるため 環境そのもの
を静かにする必要があります。
また、多くのコンデンサマイクはファンタム電源が必要なため対応したオーディオインタフェースが必要です。
例) アーティストがスタジオ収録で使っている大きなマイク
●指向性
ダイナミックマイクはマイクが向く方向の一直線上を録音します。
正確にはカーディオイド曲線の内側の音を拾います。
shureの記事が非常に詳しい のでカーディオイドに関してはそちらに譲ります。
マイクから丸いハートのような形で音を拾う範囲があります。
ほとんどのダイナミックマイクはマイクのグリル(網)に口を近づけて発話する必要があります。
このため、 「環境音」を拾わず声だけを録りたいケースには非常に向いています。
しかし、マイクの周りの音を満遍なく録りたい、というケースには向いていません。
コンデンサマイクは無指向性のものが多く、マイクの周りの音を360度満遍なく撮ることができます。
このため、録音環境にはかなり気を使う必要があります。
録音スタジオのように防音設備があれば、非常に高音質で細やかな音を収録できます。
一方で、在宅録音の場合、生活音や周囲環境音など録音したくない音も収録してしまう可能性があります。
コンデンサマイクにも指向性があるものは存在しますが、ダイナミックマイクより感度が高く環境音が乗りやすい傾向は変わりません。
環境音に非常に気を使う or スタジオで利用する以外では1本目のマイクとしてコンデンサマイクを選ぶのは得策ではないかと思います。
非常に指向性の強いものもあるため、検討の余地はあるかと思います。
とはいえ、僕のように「家で、かつ同居人がいる中で録音したい」ようなケースではコンデンサマイクはあまり向いていないでしょう。
モノログの動画撮影用にRoland Rubix 44 + Sennhiser E935を買いました。
モノログの動画撮影用に音声入力を高音質に改善しようと思いオーディオインタフェースとダイナミックマイクを購入しました。
- オーディオインタフェースは Roland Rubix 44
- ダイナミックマイクは Sennhiser E935
です。
もともと使っていた録音機+マイク(PCMレコーダ)は ZOOM h5 で、付属のマイクカプセル(ダイナミックステレオマイク)を利用しています。
ZOOM h5を利用して撮影した動画はこちら。
かなり音は良いのですが、繊細に音が取れる分、撮影に関係のない音も収録してしまいます。
(同居人が立てる音や机にぶつかった時のノイズなど)
そこで、録音可能域が少し狭いダイナミックマイクを検討し購入に至りました。
youtuberはコンデンサマイクを利用しているケースも散見します。
が、一人暮らし用の間取りで同居人がいる場合、かなりノイズが乗りやすいためコンデンサを見送っています。
Sennhiser E935を選んだ理由
マイクメーカーとして名を馳せるSennhiserを検討しました。
僕が敬愛する福山雅治もSennhiserのマイクのユーザなんですよね(ライブで利用しているはず)
声質が似ていると言われることもあるため、Sennhiserで探すことにしました。
人の声には特性があり、個人で違うため「声が似ている人が利用するマイク」は有力な手がかりの一つだと思います。
結果としてSennhiserのE935を選びました。
SennhiserのEシリーズには、 E835, E845, E935, E945など種類があります。
マイクについては詳しいブログがあったので譲ります。
800と900の違いは指向性と音質の違いだそうです。
なかでも900シリーズは 伸びやかな高音とボリューミーな低音 と評価が高かったため900を選んでいます。
935, 945の違いは指向性で935の方が録音可能範囲が広く、945はかなり狭いそう。
また935の方が低音のノリが良いそうなのでそちらを選んでいます。
SHURE SM58ではない理由
ダイナミックマイクのど定番といえばSHUREのSM58ですよね。
最初の一本としては間違いのない選択肢だと思います。
SM58 は中音域にかなり張りがあると言われています。
逆に中音域が張り出しすぎて気になる、とのレビューも見かけました。
僕は男性の中でも声が低く、低音にボリュームのあるマイクを探していたためSM58は見送り。
SHURE SM58, BETA57を知り合いから借りて利用したこともあるのですが、声が近く聴き疲れしやすい音だったため購入を見送りました。
Roland Rubix 44を選んだ理由
続いてRoland Rubix 44ですが、オーディオインタフェースには強いこだわりはありませんでした。
ですが、Rubix44は調べるほどに優秀だったため、以下の理由でこちらを選んでいます。
- コンプレッサ、リミッターが利用できる
- ループバック機能が使える
- ヘッドホンアンプとしても有能
- 4チャンネル録音可能
とはいえ、「XLRで4チャンネル同時録音が可能であれば何でもよかった」が正直な本心です。
検討対象になったのは以下2つ。
持ち運びがしやすい分、Zoom h6でもよかったのですが...据え置き機のRubix44を選びました。
何と言ってもコンプレッサが便利
Rubix44の強みは 「コンプレッサ(いわゆるコンプ)」が利用できる点ですね。
コンプレッサは 一定レベルのボリュームが入ってきた
ときに音が潰れないように音量信号を抑える機能です。
つまりは 不意に音が大きくなっても音割れさせたくないときにめっちゃ便利 な機能です。
モノログだとあまり音量の幅は出ないかもしれません。
が、あるとクリップ(音割れ)しないのでかなり魅力的な機能だと思います。
コンプについては 藤本さんがめちゃくちゃ詳しく書いているのでこちらに譲ります
Rubix44(22にもあります)はコンプレッサモードが2つあり楽器用、ボーカル用と使い分けが可能です。
ボーカル用の方が音量を抑える速度が早いそう。
コンプレッサは一定レベルのボリューム
を閾値(スレッショルド)で設定することができます。
Rubixの良さはこの閾値をフロントパネルのツマミですぐに調整できることだそう。
多くのオーディオインタフェースはパソコンの画面上で行うケースやモード切替して行うケースが多いらしく、コンプの使いやすさが魅力です。
リミッタも使える
また、コンプレッサよりも強力に音を抑える機能であるリミッタも利用できます。
リミッタは閾値を超えた時点で音量を閾値で押さえ込んでしまう機能です。
絶対に音割れさせたくない場合はリミッタを利用するといいです。
22/44ともに存在する機能なのでコンプに魅力を感じる場合はRubixが選択肢に入ると思います。
ループバック機能が使える
ループバック機能とはパソコン(外部デバイス)の再生音とマイクを混ぜてパソコンに送り返すことができる機能です。
BGMを流しながらの音声配信には必須の機能です。
ループバック機能がないと実現しないため、マイク音声+αの音を配信/録音したい場合は便利ですね。
ループバック機能とは? 何なのか? - ポケペン(ポケットペンギン)のブログ
がめっちゃわかりやすいので画像をお借りしますが、以下のようなイメージです。
ヘッドホンアンプとしても有能
Rubix44はヘッドホン端子もついています。
USBオーディオアンプとしても利用できるため、音楽再生機としても利用できます。
Rolandなので信用に足りうる品質かと思い選択しました。
PCMレコーダであるZoom h6を選ばなかった理由はこれが大きいですね。
音は SONY MDR-M1STで聞いてみましたが、非常にいいです。
Mac直挿しに比べて、中低音が非常に厚くなり、かつ、フラットなまま全体が前に出てくるので聞いていて楽しいですね。
ヘッドホンアンプとして利用できるため、再生機として普段使いできる便利なやつです。
もちろん動画編集時のモニタ出力用としても利用できます。
先ほどの僕のレビュー動画をみてみると音がところどころクリップしていますが、これはMacだと認識できなかったんですよね...
より音質向上 / 見心地の良さは担保しやすくなるかと思います。
4チャンネル録音可能
Rubix44を選んだもっとも大きな理由は4チャンネル録音可能なところですね。
多くの人はRubix22でも事足りるかと思います。
Rubix44のいいところは それぞれのチャンネルで個別にコンプがかけられること + 4チャンネルを同時モニタリング できることです。
音を録りながら同時にモニタできる + コンプもハードウェアでかけられるんですよね。
youtuber程度の使い方だと、正直かなりオーバースペックだと思います。
Rubix44にこだわった理由とコスパ
僕が希望する利用用途だと、声用マイク+ 2チャンネル必要だった(3dio Free Space Proを追加する)ためRubix44を選びました。
これだけ機能がついて35000円程度なのでかなり安いのでは...と思います。
全く後悔はないです。
ちなみにDAWソフト(音声編集ソフト)は付属しませんのでご了承ください。
新しい環境で動画撮るのが楽しみです。では。